ツアー旅行ではほとんど案内されることのない台湾陶磁器の故郷”鶯歌陶瓷老街”をご紹介しましょう。
台湾へ買い付けに行った際には必ず立ち寄る場所が”鶯歌”(イングァ)です。陶磁器の窯元さんや販売店がぎっしりと軒を並べているエリアです。近くには陶瓷博物館や絵付け体験のできる施設もあります。特売の商品や掘り出し物がたくさんありますので、すべてを見て歩くと1日掛かってしまいます。
台北市内から鶯歌へは台湾鉄道の電車で行くのが一番便利です。南下(ナンシャー)と書かれた南方面へ行く電車に乗ればOK!(帰りは北上方面)鶯歌駅は桃園国際空港より台北に近い場所ですので、桃園行き新竹行きなどの電車に乗ります。あっ、それと鶯歌駅には急行は止まりませんので準急か各駅停車に乗ります。各駅停車でも30分程で鶯歌駅に到着します。
鶯歌駅は現在(2023年)駅舎のリニューアル工事が進められており、多分年内には工事が完了し、こじゃれた駅舎に生まれ変わると思います。改札を出て右方向の階段を下りると駅前に”文化路”(ウェンファルウ)があります。右方向に進んで行けば鶯歌老街の看板が見えてきます。最初に出てくる交差点の案内看板のところを無視して(ここを曲がると間違えやすいです。)文化路をまっすぐ進むと次の交差点に再度案内看板が出て来ますので、こちらを右折して少し進むと左側に坂道が見えます。鶯歌駅前からの文化路は下り坂で楽ですが、最後の上りは息切れしてしまいます。登りきると「鶯歌陶瓷老街」に到着です。
鶯歌陶瓷老街は重慶街(チョンチンジエ)と尖山埔路(ジァンシャンプゥルウ)の二つの通りがあります。茶器だけでなくあらゆる陶磁器製品が揃っています。目移りしちゃいますね。オカリナのお店もあるんですよ。陶瓷老街の石碑の横にあるお店は主に竹細工などを販売しています。頑張って値切ってもなかなか安くはしてくれません。10個買うと1個おまけみたいな感じ。日本人もたまに見かけますが、中国人や欧米人が多いです。それでもコロナ以前に比べれば今は街が閑散としています。これまで取引のあった窯元さんも2軒が廃業してしまいました。手描きの茶器がと~ってもおしゃれでお気に入りだったので残念です。
今回も茶器をたくさん買いましたが、5月に買い忘れた青絵の茶杯は窯元が生産停止したために購入できませんでした。でも、前回サンプル購入した磁器製の”花鳥茶缶”はしっかり確保。鶯歌駅から老街へは下り坂の道でしたが、駅への帰り道は買付けした茶具がズッシリ重く、老街からの出だしだけは下り坂ですが、後は駅まで延々と続く上り坂。鶯歌からの戻り時間はたいてい午後の2時~3時なのでカンカン照りの炎天下。何故か無口になってしまいます。皆様はお買い物の時は重量にお気をつけくださいね。