おいしいのために(茶器を選ぶ)

コラム「お茶の壷」第七話
お気に入りの茶葉を手に入れたあなた。さて、おいしいお茶をどのように淹れて愉しみますか?

本コラムではこれまで”おいしい”にこだわってきましたが、実はお茶を愉しむことは難しいことではありません。お気に入りの茶葉と湯(水)があれば、いつでもどこでも愉しむことができます。目覚めのお茶、食後のお茶、午後のティータイム、仕事場での一杯、家族や友人と語らいながら愉しむお茶、一人でゆったりリラックスタイムのお茶、いろんな場面がありますね。お茶の淹れ方も様々です。例えば茶馬古道の出発点の雲南地方の人たちは、鉄瓶に湯を沸かし、その中へ直接茶葉を投入してお茶を淹れます。煮出すのではなく、お茶の香りが立ち込めたらすぐに茶杯に注いでお茶を愉しみます。また、中国大陸では湯呑(マグカップやグラス)に直接茶葉を入れ湯を注ぐ飲み方が良く見受けられます。大陸の人は緑茶を飲む人が多いからかもしれませんね。西湖龍井や安吉白茶のほか地元で栽培されたその地方の緑茶や君山銀針などはグラスで愉しむのがおすすめです。グラスの中でゆらゆら揺れる茶葉を眺めているだけでも心が落ち着きます。
そして、このTPOに合わせたお茶を淹れるための茶器があります。実は、使用する茶器や、茶器の形状、素材によってもお茶の味は変化するんです。まずは身近にあるマグカップや茶壷(チャァフゥ:急須)を使って自分好みのお茶を愉しみましょう。

お茶を淹れるための道具として最も良く使われるのは茶壷(急須)ですが、この他にも先にご案内したようにマグカップ、グラス、湯呑、ティーサーバーなどもあります。また、蓋碗(ガイワン)と言って、茶わん蒸しの器のような茶器もあります。この蓋碗、使い慣れるととっても便利な茶器なんですよ。お茶を淹れてそのままお茶を飲んでも良いし、急須のようにお茶を抽出する道具としても使えます。
様々な茶器の特徴や茶器の素材による違いについては次回にお話しすることにして、まずはおいしいお茶で一息淹れましょう。STAY HOME!!