中国茶の魅力と楽しみ

中国古代の農業神「神農」が解毒のために茶の葉を用いたと言う記述が『神農本草経』に見られます。これが中国茶にまつわる最初の記録です。
神農は医療と農耕の知識を古代の人々に広めた存在で、木材で農具を作り、土地を耕して五穀の種をまき、農耕をすることを人々に伝えました。
隋の時代はお茶を火にかけて煮出す方法や、抹茶、煎茶など様々な楽しみ方がされるとともに、茶器の原型とも言われるものが多く考案されました。
その後、漢代に茶の栽培が見られ、唐代にはお茶を詠んだ詩なども登場し、お茶の文化が形成され始めました。そして唐代中期には全国的に飲茶の習慣が広まっていきました。

日本のお茶も英国の紅茶も、ともに中国が起源だったことはご存知でしょうか。日本の茶は漢語の「茶(cha)」から、英語の「tea」は福建省 地方の発音「dei」から音訳したものです。お茶の故郷が中国であることが、このことこらもおわかりいただけるでしょう。

実はどんな中国茶も、もとを辿るとツバキ科の一種であるカメリア・シ ネンシスと言う植物から作られており、素材はどれも同じです。その製法、産地の風土などによって、様々な個性を持ったお茶に仕上げられていきます。その数は一千種以上とも言われ、それぞれの銘柄によってお茶の淹れ方も違い、味・香り・効能も違ってきます。季節や体調、その日の気分やTPOに合わせてお茶の種類を選べるのも中国茶の奥深さであり魅力なのです。